2008年08月29日

身体運動は認知機能を改善する?

●第59回研究会
日時:2008年8月9日(土)16:30-18:00
場所  :早稲田大学スポーツ科学部
      精神生理学実験室(570室)
演者  :紙上敬太先生(早稲田大学スポーツ科学学術院)
演題 :身体運動は認知機能を改善する?
発表要旨
 発表者はこれまで,事象関連脳電位を用い,「どのような身体運動が認知・脳機能を改善させるのか」,「どのような認知・脳機能が身体運動の影響を受けるのか」に関して若齢者,高齢者を対象に研究を進めてきた. 
 前半は「一過性運動が高齢者の認知機能に与える影響」に関して発表した.この研究は一過性運動の影響が高齢者と若齢者で異なるのかどうかを検討したものである.低・中強度運動後の反応時間,P3潜時の変化が若齢者と高齢者で同様であったことから,低強度,中強度の有酸素運動は,年齢にかかわらず(成人において)認知機能を改善さることが考えられた.
 後半は「習慣的運動が若齢者の認知機能に与える影響」に関して発表した.この研究は空間プライミング課題を用いることよって,「前頭機能」と「課題の難易度」のどちらが習慣的運動の効果を反映するのかを区別することを試みたものである.反応時間とP3潜時の結果から,課題の難易度とは独立して前頭機能が習慣的運動によって改善されることが考えられた.
 これら2つの研究は,適度な有酸素運動は,成人において年齢にかかわらず前頭機能を改善させうることを示唆するものである.
ラベル:要旨
posted by wps at 22:18| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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